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Swarm とRSK Infrastructure Framework(RIF)のパートナーシップによる画期的なストレージ・ソリューションの開発

ジブラルタル — 2019年6月25日

RIF Storage はBitcoin Network 保証のRSK の最初のSwarm 実装となります

IOV Labs(RSK Smart Contract Network およびRSK Infrastructure Framework(RIF OS)の開発に特化した組織)は本日、分散型ストレージ・プラットフォームおよびコンテンツ配信サービスのSwarm とパートナーシップを結び、Ethereum やRSK 実装を含む、全体としてのSwarm ネットワークのインセンティブ行動の実施ならびに対応に着手することを発表しました。両社のチームは人気コンテンツの取得にあたってデータ・プロバイダに償還する新たなインセンティブ・モデルによって浮き彫りにされるオープンで暗号化されたデータ・ストレージとストリーミング・システムについてのビジョンを共有しています。連携の一環として、両社はRIF Storage サービスに基づくコンセプトの初の実装を協調的に開発しており、ブロックチェーン・ストレージ産業に関連する広範なイノベーションの道が切り拓かれることになるでしょう。

ブロックチェーン技術は人気のインターネット・サービスの新たな代替を有効にし、分散化、プライバシー、耐検閲(censorship resistance)、包含を念頭に進化を遂げてきました。通常は分散型アプリケーション(dApps)と呼ばれますが、依然、多くのdApps が制御や検閲のポイントと化する集中型システムに依存しています。そして、真の分散型で止まることのない価値のインターネット(Internet of Value)を創造するうえで欠落している重大要素の1つがストレージ・ブロックチェーン・ソリューションです。

Swarm およびRIF チームはこうしたビジョンを共有することで、Solidity 準拠のスマート・コントラクト・プラットフォームのRSK やEthereum を凌駕する極めて必要とされるソリューションの開発にあたって協調することになりました。インセンティブ・システムは、Swarm およびRIF Storage チームが取り組むこととなる改善課題であり、Swarm のAccounting Protocol(SWAP)ならびにレイヤー2(L2)決済や支払メカニズムを通じて対応します。

Swarm との連携を通じ、RIF Storage チームは提供データと設定のノード間の必要な会計機能を構築します。相互運用の必要性を解消するべく、独立ノード実装の仕様割当により、Swarm はエコシステム全体に相互運用性と反脆弱性(antifragility)を付加するマルチ・ブロックチェーン分散型ストレージ実装者となることができます。

会計および支払システムは、とりわけ最近起動となったLumino トランザクション・スケーリング・ソリューション等、RSK サイドチェーンを駆使しますが、結果、Swarm 実装のインセンティブ・メカニズム向けにRIF Storage と統合するネットワーク上でユーザーがRIF トークンを利用できるようになります。

今回のパートナーシップについて、RIF ストラテジストのGabriel Kurman は次のように話しています:「共通の動機に基づいて双方の優れたチームが協調するのは実に素晴らしいことです。分散型で耐校閲(censor-resistant)のインターネットを構築するのは膨大な規模の監視および情報悪用の現在において絶対的に必要とされることです。Solidity スマート・コントラクト・エコシステム全体でこうした連携がどんどん増え、相互運用性を通じてシステムの反脆弱性(antifragility)が創造されてゆくことを期待しています」。

「インセンティブ設定は、許可不要でスケーラブルな耐検閲(censorship resistant)ストレージおよびコミュニケーション・プラットフォームを提供することで、価値命題を成就するSwarm の独特の特長です。そして、IOV Labs との連携に伴い、私たちはこうした開発を加速化させ、Swarm のミッション・ステートメントをコミュニティに届けることができます。私たちはIOV Labs のような戦略的パートナーとの連携、オープン・ソース・プロジェクトの傑出した恩恵の実現に全力で取り組んでいます」と、Track Lead Incentives Swarm のFabio Barone が付け加えています。

RIF Storage は統一インターフェースやライブラリ・セットで、暗号および分散型のストレージ並びに情報のストリーミングを促進します。RIF Storage とは、すなわち、ユーザーがあらゆる極秘データを安全に保管および共有することを可能にします。RIF Storage は分散型のswarm ストレージから暗号化されたクラウドおよびフィジカル・ストレージに至る、多様なニーズに応える多彩な選択肢を用意します。

「集中化や校閲からデータの喪失やスケーリングまで、ストレージは全く止まることのないインターネット実現の道に横たわる大きな障壁です。RIF Storage の目的は真に止まることのない分散型アプリケーションの展開および実行を可能にするスケーラブルで安全な、そして耐校閲(censorship resistant)ストレージを提供することです。今やRIF Storage プロトコルを活用する初のプロジェクトと化した、分散型ストレージにおける有数のリーダーであるSwarm との今回のパートナーシップは分散型インターネットの未来に極めて重要なステップです」と、RIF Storage プロダクト・リードのVojtech Simetka は言います。

RSK でのSwarm 統合型のRIF Storage ベータ実装ですが、2019年第3四半期末までに予定されています。共同開発は全てオープン・ソース型で、以下のパブリック・レポジトリにてアクセス可能です。

IOV Labs およびその開発プラットフォームの詳細確認先

Swarm の詳細確認先:

IOV Labs 概要:

IOV Labs は、世界規模での金融包摂を可能にし、この最新技術と大規模採用の間のギャップを埋める、新たなブロックチェーン・ベースの金融システムに必要なプラットフォームの開発に焦点を当てた、目的志向の組織です。

そして、現在、最も名高いRSK Smart Contract Network およびRIF OS プラットフォームの実装に着手しています。

総Bitcoin ハッシュレートのマージマイニングが30% を超えるRSK Network は世界で最も安全なSmart Contract プラットフォームです。

RIF OS プロコトルは一連のオープンかつ分散型のインフラストラクチャ・プロトコルであり、これは、Bitcoin とRSK の大規模採用を可能にする、統合環境における分散アプリケーション(dApps)のよりスピーディで容易かつスケーラブルな開発を実現します。 RIF OS プロトコルにはRIF Directrory(ネーミング・サービス・プロトコル)、RIF Payments(チェーンを使用しない支払プロトコル)、RIF Storage(データストレージおよびストリーミング・プロトコル)、RIF Communications(安全なルーティング、セッション、暗号化通信プロトコル)およびRIF Gateways(クロスチェーン転送とoracling サービスを含む相互運用性プロトコル)があります。

Swarm 概要:

Swarm は主権型デジタル社会のための耐校閲(censorship resistant)ストレージおよびコミュニケーション・インフラストラクチャを提供します。Swarm はRSK やEthereum のようなスマート・コントラクト・プラットフォームとの組み合わせにて、dApps をホストする許可不要でインセンティブ付与型のストレージおよびコミュニケーション・ネットワークを通じてこうしたことを実現します。

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