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アルゼンチンの天然ガス流通業者であるGasnor社が規制当局とのブロックチェーン・パイロットを開始

ジブラルタル - 2020年3月17日

パイロットは、スマートコントラクト・プラットフォームRSKおよびRIFテクノロジー・ソリューションを使用します。

IOV Labsは今日、アルゼンチンの天然ガス流通エコシステムに焦点を当てたブロックチェーン・ネットワークであるGasnetの立ち上げ成功を発表しました。このネットワークは、業界の効率性、透明性、および情報管理を向上するために、IOV Labsを搭載したRSK・スマートコントラクトおよびそのRIF 2層ソリューションを使用しています。 Gasnetネットワークは、アルゼンチンを拠点とするソフトウェア開発会社であるGrupo Sabra社と共同で立ち上げられました。

2019年、RSK社およびGrupo Sabra社は、アルゼンチン国内で200万人にサービスを提供するガス流通大手であるGasnor社向けに、許可型ブロックチェーンの開発を開始しました。それ以来、アルゼンチンの国営ガス規制機関である Enargas は、国内9社のガス流通業者すべてを含むべく、プロジェクトの国家生態系ブロックチェーンへの拡大を推し進めてきました。アルゼンチンの規制当局およびGasnorの双方が、Gasnetネットワークでノードを実行しています。

RSK EnterpriseバージョンにマウントされたGasnetネットワークは、、見込み・既存顧客、登録ガス業者、およびガス流通業者の間のガスサービスの新規設置または再接続の認証で処理されるすべての取引の登録を可能にします。

1万を超えるサービスプロバイダーが、人間が解読可能な名称でブロックチェーンリソースを識別できるアーキテクチャであるRIFネームサービスを使用して、Gasnorの許可型ブロックチェーンにおいてデジタルIDを登録、検証ならびに実装することになります。

さらに、新規ガス供給会社は、RIFネームサービスを使用することで数日以内に登録プロセス全体をリモートで完了できるようになり、効率が向上します。

この実装により、GasnorなどのGasnetの関連会社は、新しい施設の認証が完全なプロセスとなるようトレーサビリティとセキュリティをさらに向上させ、サービス供給会社の品質を測定および問題を特定し、可能な限り迅速に解決できるようになります。 従来は、新たなガス設備の設置プロセスには多くの書類が必要で、貴重な時間が失われていました。

さらに、Gasnetは、承認された業界規制をネットワーク内のプロセスに埋め込むことにより、Enargasがコンプライアンス監視を改善できるようにします。コンプライアンス情報は、流通網に関わるすべての関係者向けに、安全、不変、かつ透明な方法でネットワークに保存できます。他のGasnetメンバーは、すでにソリューションの統合に取り組んでいます。

Gasnetの立ち上げについて、GasnorのCIOであるCarlos Amín氏は以下のようにコメントしました。 「RSKとRIFの上に構築され、Grupo Sabraによって開発されたブロックチェーンソリューションの実装は、プロセスの合理化、コスト削減、そして市場投入までの時間の短縮を可能にするほか、最も重要な点としては、ユーザー体験の大幅な向上を可能にする、組織にとって極めて重要な意味を持つ出来事です」

IOV LabsのCEOであるDiego Gutierrez Zaldivar氏は 次のように付け加えました。「RSKおよびRIFプラットフォームを搭載したブロックチェーンテクノロジーにより、ガス業界に透明性とトレーサビリティをもたらすGasnorを支援できること、そして、そうすることで、より費用対効果の高いサービス体験を顧客に提供できることを非常に嬉しく思います。」

Grupo SabraのCEOであるGuillermo Villanueva氏は、次のように結論付けました。「GasnorがRSKのブロックチェーン・ソリューションとGroup Sabraの開発ツールを選択してこの画期的な取り組みを開始したことを光栄に思います。Gasnetネットワークが、アルゼンチンの国営ガス産業を、より効率的で透明性が高く、コンプライアンスに準拠した未来へと導くことは間違いありません。」

IOV Labsについて

IOV Labsは、世界規模での金融包摂を可能にし、この最新技術と大規模採用の間の溝を埋める、新たなブロックチェーン・ベースの金融システムに必要なプラットフォームの開発に焦点を当てています。

組織は現在、 RSK Smart Contract Network RIF および Taringa!プラットフォームを開発しています。RSK ネットワークはマージマイニングによるビットコインのハッシュパワーに依存しているため、世界で最も安全なスマート・コントラクト・プラットフォームです。RIFは一連のオープンかつ分散型のインフラストラクチャ・プロトコルであり、ビットコインとRSKの大規模採用を可能にする統合環境内において、分散アプリケーション(dApp)のよりスピーディで容易かつスケーラブルな開発を実現します。Taringaはラテンアメリカ最大のスペイン語圏のソーシャルネットワークで、3千万人のユーザーと1千のアクティブなオンライン・コミュニティが存在します。また、ビットコインとの統合により、RSKとRIFは、個人が情報と価値を完全に制御できる未来のインターネット形成を支援します。

Gasnorについて

Gasnor S.A.は、アルゼンチン共和国の9社の天然ガス流通業者のうちの1つであり、国営ガス会社の民営化により誕生しました。

1992年12月28日以来、同社はアルゼンチン北西部にサービスを提供してきており、その認可エリアにはトゥクマン州、サルタ州、フフイ州、サンティアゴ・デル・エステロ州が含まれます。同社の株主は、Gascart S.A.、CGE Argentina、GN Holding Argentina(Grupo Naturgy)です。

Gasnor社は、55万件以上の住宅、商業・工業施設ならびに電力会社の顧客に天然ガスを供給しており、約200万人にサービスを提供しています。

Grupo Sabraについて

Grupo Sabraは、アルゼンチンに本拠を置くソフトウェアアプリケーション開発会社で、従来の技術と分散型台帳技術およびスマート契約との統合に焦点を当てています。

Grupo Sabraは、成長する顧客基盤向けのソリューション構築に携わってきた社内ソフトウェア開発およびブロックチェーン開発者の専門家チームを擁しています。チームは2009年以来、Dynamics 365、モバイルアプリおよびウェブ・アプリケーションにおけるソリューション構築および実装に携わってきており、直近の4年間で、これらの機能を実際の顧客が使用しているブロックチェーンソ・リューションに統合してきました。

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